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Stringo Automated ~ 未来を見据え 高い柔軟性を提供

Stringo Automated

Stringo Automated は高い柔軟性を備えた構造になっており、自動車製造現場や試験施設で将来も有効に使い続けられるよう開発されたビークルムーバーです。オープンプラットフォーム対応、あらゆる方向(前後、左右、斜め)へ自在に移動、自動操作/手動操作(標準仕様)のスムーズな切り替え—— この記事では Stringo Automated 開発に隠された戦略的選択についてご紹介します。

自動車産業における自動化への需要の高まりに向けて開発された Stringo Automated—— このモデルは、従来の標準的な Stringo ビークルムーバー(車両搬送機)の中核的な強み、「パワー」「安定性」「長期耐久性」に加え、新たなレベルの自律性と柔軟性を兼ね備えています。この組み合わせを実現したことで、Stringo Automated が現代の AGV(無人搬送車)環境にもたらす最適解について Stringo 本社の研究開発部門でプロジェクトマネージャーを務める Stellan Robertsson に話を聞きました。

高い柔軟性を実現した 3 つのポイント

1. オープンプラットフォームの採用

新世代の Stringo ビークルムーバーではオープンプラットフォームを採用し、高い柔軟性を実現しています。堅牢な CAN バスアーキテクチャを基盤とする Stringo Automated は、制御ユニット間のシームレスな通信を実現し、多くのナビゲーションシステムや車両管理システムとシームレスに統合することが可能です。

「オープンプラットフォームを採用することで、お客様に高い柔軟性をもたらすことができます」—— オープンプラットフォームを採用した背景について Stellan はこう説明します。「お客様を専有システムにのみ制約することはありません。自動化技術に優れたシステムインテグレータや AGV パートナーと連携して開発を行っており、お客様の施設で導入されいる技術環境に Stringo マシンがシームレスに統合されるよう取り組んでいます」

2. 切り替え自在の操作モード

手動操作、遠隔操作、自律走行—— 切り替え自在の操作モードも、Stringo Automated が誇る高い柔軟性のひとつです。Stringo Automated は、自律走行や AGV システムとのシームレスな統合を前提に設計されていますが、必要に応じていつでも手動操作や遠隔操作など操作モードを自在に切り替えることができます。

「どんなに自動化が進んでも、人の手による制御が最も迅速かつ安全な選択肢となる場面は常に存在します」と Stellan は語ります。「整備のために車両を移動させたり、あらかじめ設定された AGV の走行ルートではない場所で車両を移動させたりする必要が生じる可能性もあるでしょう。こうしたニーズに対応するため、従来の Stringo モデルで親しまれてきたハンドル操作や直感的な手動操作を組み込むことが可能なオプションも検討しています」 

3. Stringo OmniDrive™ 搭載であらゆる方向へ移動可能

技術的観点から見ると、Stringo Automated に導入された操縦性は、これまでと異なる重要な変化をもたらしていると言えるでしょう。あらゆる方向(前後、左右、斜め)へ自由自在に移動できる操縦性の導入—— この転換について、Stellanは次のように説明します。

「Stringo マシンの操作は、車のバック操作とよく似ています。前輪は固定され、後輪を操舵する仕組みです。堅牢な設計ではありますが、AGV が稼働するようなスペースが限られた場所では、一般的に最適とされる操作スペースよりも広いスペースが必要となります」

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「Stringo Automated には新開発の Stringo OmniDrive™ システムが搭載され、マシンの前後両端に回転可能かつ操舵可能な車輪が装備されています。これにより旋回半径が最小に抑えられるため、ビークルムーバーはあらゆる方向(前後左右、斜め、その場で旋回など)にスムーズに移動することができます」

「(車両積載前の位置調整など)AGV 環境で稼働させる場合、緻密かつ正確な動作が必要になることがあります。こうしたニーズに応える上で、Stringo OmniDrive™ システムの開発は極めて重要でした」

自動車製造現場や車両試験施設でのビークルムーバーの新たな役割

Stringo Automated の導入は、自動車製造現場でのビークルムーバーの活用方法に変化をもたらすものです。この変化は、自動車産業の進化と密接に関連しています。

「いわゆる従来型の自動車工場では、生産ラインから次の目的地まで、完成車を 1 台ずつ作業員が運転して搬送し、作業員はその後、次の車両を取りに歩いて生産ラインに戻らなければならないのです。ですが、Stringo Automated を導入すれば、このような車両の移動作業を自動化できます。また、自走できない車両など、例外的なケースの対応に Stringo Automated を部分的に活用いただくことも可能です」

自動化が進む現代では、ビークルムーバーの導入は一般化しつつあります。

「設定された走行ルートに沿って A 地点から B 地点に車両を移動させる場合に、Stringo Automated を AGV の連続的フローの一部として稼働させることが可能です。Stringo マシンの主な使用例としては生産ラインの最終工程での完成車の回収が挙げられますが、試験施設内のダイナモメーター(テストセル)への車両の搬入出にも活用いただけます」

いずれの場合も、ワークフローを自動化することで安全性と効率性を高め、作業員が安全に業務を遂行できるような環境を確保することを目的としています。 

Stringo Automated― 軽量なフラットベッド型モデルとの違い

Stringo AB 社で CTO を務める Magnus Grafström が、最新モデルの Stringo ビークルムーバーと軽量なフラットベッド型の車両搬送機器との違いについて 6 つの観点から語る『堅牢なビークルムーバーと軽量なフラットベッド型モデル ~ 自動車製造工場での車両移動について考える』もぜひお読みください。